中学3年 修学旅行ワークショップ2
2025.01.21
修学旅行の振り返りとして実施している中学3年生の「修学旅行ワークショップ」。今日は多田淳之介さんを講師にお迎えしたクラスの様子をご紹介します。
「東京デスロック」を主宰する多田さんは、2010年に富士見市民文化会館「キラリふじみ」の芸術監督に、公立劇場演劇部門の芸術監督として国内史上最年少で就任され、2013年には韓国東亜日報が主催する東亜演劇賞演出賞を外国人として初めて受賞するなど、国内外を問わず演劇界の第一線でご活躍されてきました。
はじめに多田さんとアシスタントの方の自己紹介。その後、ウォーミングアップとして縄を使わない大縄跳びをしました。
教室のそれぞれの端に立った人が、そこにはない縄を回すふりをします。その見えない縄を生徒たちは次々に飛んでいきます。回す人の手の動きに合わせて何人かがジャンプしていくと、ないはずの縄が見えてきます。縄のイメージが共有されることで、生徒たちは、縄にあたらないように頭を下げて飛んだり、縄に引っかからないように大きくジャンプしたり、縄から抜ける時は早足になったりと、実際に大縄跳びをしている時のようなふるまいを始めます。
多田さんは、回っている縄の前でジャンプしなかったり、縄を避けることをしない人がいたら、すぐに縄は見えなくなってしまうということを、実際にやってみせながら説明しました。縄を回す人と縄を飛ぶ人とがイメージを共有することで、初めて大縄がまわりの人に見えてくるのです。
生徒たちは、他者と協力して何かを表現する際には、イメージが共有できていなかったり、自分だけ別のイメージに従って勝手なことをしたりすると、相手に伝わらないということを、実際に経験しながら理解できたように思いました。
その後、班に分かれて簡単な創作活動を行いました。
次回は修学旅行先で撮影してきた写真を使って班ごとに演劇を創っていきます。